ベネチア・カフォスカリ短編映画祭2022 5/4(水)-5/7(土) 三島有紀子の世界・塚本晋也著イタリア出版・松本優作短編
世界最高峰の短編映画が集結、今年も
第12回ベネチア・カフォスカリ短編映画祭 開催!
2022年5月4日(水)~5月7日(土) 5月3日(火)前夜祭
インターコンペノミネート30作品(応募 2ヶ月、107カ国、2311作品)
戦争という問題を捉えようとする作品が多い。
日本映画を多方面から紹介する、3プログラムも
最もエキサイティングな日本の女性監督『三島有紀子の世界』、監督渡伊&イタリア三都市上映。
5月イタリア出版『六月の蛇』著者として、塚本晋也監督昨年に続き参加しオンライントーク。
松本優作短編『バグマティ・リバー』East Asia Now部門正式上映、監督オンライン参加。
[2022.4.14]
第12回カフォスカリ短編映画祭が2022年5月4日より5月7日まで、イタリ ア・ベネチア本島サンタ・マルゲリータ講堂ほか5会場での開催が決定、一昨日、記者会見で詳細が発表されました。『バグマティ・リバー』(松本優作監督)がEAST ASIA Now部門正式上映、塚本晋也監督が昨年(スペシャルプログラム『塚本晋也の世界』)に続いて小説『六月の蛇』著者としてオンラインで、そして昨年に続いて実現した日本人監督についてのスペシャルプログラム『三島有紀子の世界』はフィジカルで参加。映画祭ポスターは、ロレンツォ・マトッティ(『シチリアを征服したクマ王国の物語』監督)が手がけ、コン・リーのイメージは映画と女性へのオマージュを込めたものとなっています。一昨日行われた記者会見で発表された詳細の一部をまとめました。 日時についての公式発表は予定です。※日時はすべてイタリア時間 ※塚本の塚は旧字
初めてのイタリア訪問で、世界初の〝三島有紀子という映像作家〟についての特集です。自分の持ち込み企画である作品や製作会社から依頼を受けた作品も含めて、私がこれまで監督した8本の長編映画それぞれに作家としての思いを込めてきました。そしてこれらの作品を決して小さくない規模で配給していただいている私は幸せ者だと思っています。それでも、日本映画を世界に紹介してきたイタリアの地で監督(映画作家)として見ていただける光栄に身引き締まり心躍っています。いろいろな国からやってくる監督たちや映画祭運営に参加している学生さんたちのお声をしかと受けとめたいと思っています。ご縁に感謝しております。
ーーーー三島有紀子さん(監督、スペシャルゲスト)
映画を学び映画に携わりたいと願う世界中の学生にとって欠かせない映画祭。
■映画を学ぶ・撮る学生の作品を対象としたインターコンペティションは本年、ノミネート30作品(応募期間2ヶ月、応募数107カ国、応募総数2311作品)をフランス人映画監督・脚本家のコリーヌ・セローら三人が審査にあたる。本年は戦争という問題を捉えようとする傾向。
■ほかコンペティションは、ミュージック・ビデオ、オルガ・ブルナー・レヴィ賞、カルペネ・マルボルティ脚本コンペ、スピリンベルゴの「光の祭典」選考会など。
■映画祭運営を担当するカフォスカリ大学の学生は250人、作品選択補助から字幕作成、通訳、開会式や閉会式などの対応、SNS宣伝など。
スペシャルゲストによるスペシャルプログラムは先達から直に学ぶ貴重な機会。
■特別ゲストは、三島有紀子のほか、撮影監督ルカ・ビガッツィ、アニメーション作家ピーター・ロードとバリー・パーヴスが来場、塚本晋也監督とインド人監督アシッシュ・パンデイはオンラインでの参加。
■「三島有紀子の世界」(IL MONDO DI YUKIKO MISHIMA)5月3日(火)前夜祭にて長編『Red』を上映、5月5日(木)監督短編『よろこびのうた Ode to joy』(『DIVOC-12』より)上映と三島有紀子マスタークラスを実施。「~の世界」はこれまでパトリス・ルコント、ピーター・グリーナウェイ、ビル・プリンプトン、塚本晋也らがマスタークラスを行い学生と対話してきた。
■三島有紀子作品の本映画祭関連上映は次の通り。5月11日(水)と12日(木)にローマ日本文化会館で『よろこびのうた』、長編『Red』『幼な子われらに生まれ』二作品上映と監督トーク。5月16日(月)予定でナポリ東洋大学学生対象で『よろこびのうた』、『幼な子われらに生まれ』と監督トーク。5月18日(水)ベネチア市営カーザデルチネマで『幼な子われらに生まれ』上映。先立つ2月の日本映画祭オンライン2022『しあわせのパン』配信でも認知された三島作品が一気にイタリアで知られることになる。
■塚本晋也監督が監督としてでなく著者として参加するプログラムは5月6日(金)。『六月の蛇』(2002年)を自ら小説として書き下ろした著作のイタリアでの刊行は名門出版社 Marsilioから5月。
■東アジアの最新の映画動向をさぐるEAST ASIA Now部門でのネパール・エベレストで撮っ
た松本優作監督短編映画『バグマティ・リバー』は、5月4日(水)上映。
■EAST ASIA Now、ビデオアートのほか、映画史につてのプログラムでは初のヌード、今年は短編アニメーションについての3プログラムなど。
■カフォスカリ大学修士課程の学生が課題を与えられて72時間以内に短編を完成させ、インターコンペの監督たちの評価を受けるスリリングなプログラムも健在。
映画祭会場ではマスク着用だが観客収容率は100%(昨年は30%)。