ベネチア・カフォスカリ短編映画祭2021  ベネチア全土11会場で10月6日(水)から9日(土) 開催  スペシャルプログラム「塚本晋也の世界」 ポスターはロレンツォ・マトッティ、監督作日本公開間近

10.01.2021 · Posted in domestic, movies, news, world

ベネチア・カフォスカリ短編映画祭2021
ベネチア全11会場で10/6(水)〜10/9(土) 

スペシャルプログラム「塚本晋也の世界
ポスターはロレンツォ・マトッティ、監督作日本公開間近
CA’ FOSCARI SHORT FILM FESTIVAL 11

[2021.9.30 発信]

第11回カフォスカリ短編映画祭が、10月6日から10月9日まで、イタリア・ベネチア全土11会場での開催が決定、映画祭念願のスペシャルプログラム「塚本晋也の世界」が実現した。昨年に引続き本映画祭ポスターを手がけるのは、ベネチア国際映画祭ポスターも担当し監督作『シチリアを征服したクマ王国の物語』の日本公開が決定しているロレンツォ・マトッティ。※日時はすべてイタリア時間 ※塚本の塚は旧字

 

この短編映画祭の礎となったカフォスカリ ・チネマのために短編アニメーションを作ってもらった2011年以来、塚本監督を招いて何かやりたいと考えていました。日本のコロナ対策によってオンラインでの実施にはなりましたが、いろいろな国からやってくる監督たちや映画祭運営に参加している学生たちの熱狂が目に見えるようです。私も楽しみでなりません。
———-ロベルタ・ノヴィエッリ氏(アーティスティック・ディレクター)

 

カフォスカリ短編映画祭とは、
映画を学び映画に携わりたいと願う世界中の学生にとって欠かせない存在。
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■映画祭運営を担当するカフォスカリ大学の学生は320人(前回は200人)、作品選択補助から字幕作成、通訳、開会式や閉会式などの対応、SNSを使った宣伝など。
■インターコンペティションは3部門。第一回から続けている映画を学んでいる学生の作品対象のメインコンペ(応募期間2ヶ月、応募数110カ国2500作品、)のほか、高校生が作った作品対象、ミュージックビデオ。メインコンペの日本からの作品は多摩美術大学 Kaneko Isaku のアニメーションが選出されている。

 

全19部門、スペシャルプログラムは先達・巨匠から直に学ぶ貴重な機会。Shinya Tsukamoto
■「塚本晋也の世界」(IL MONDO DI SHINYA TSUKAMOTO)は10月7日(木)18:30~サンタマルゲリータ・オーディトリウムにて。塚本晋也は日本からオンライン参加。これまでパトリス・ルコント、ピーター・グリーナウェイ、ビル・プリンプトンらが招かれ学生と対話している。
■スペシャルプログラムも多方面にわたり、本年は、アルカ・サダトを招きタリバン政権下でのアフガニスタンの女性の状況をあるゆる角度から紹介するプログラム、東アジア映画に焦点をあてたプログラムでは韓国・日本・中国の短編に加え、中国CGTN提供のチャン・イーモウジャ・ジャンクーの長編を前夜祭上映など。

 

映画祭参加は陰性を証明するグリーンパスポート所持、観客収容率は30%。
■会場は昨年までのサンタマルゲリータ・オーディトリウム(30%観客)に加え考古学博物館M9博物館などベネチア全土11箇所となるが、観客制限のほか、グリーンパスポート所持、マスクの着用など義務となっ『ている。
■20を数えるパートナーシップは、これまでのカフォルカリ財団ベネチア財団レヴィ財団ほか、短編映画サイトWeShort、ベネチアで最も歴史のあるプロセッコ醸造所カルペネ・マルヴォルティ、 トリノ国立映画博物館など。

 

 

News in  english

 

イタリアではパンデミックが始まって以降、460万人以上が感染、新型ウイルス関連で死亡した人の数は13万人以上(米ジョンズ・ホプキンス大学の集計)ですが、室内や公共交通機関など公衆の集う密閉空間でのマスク着用とグリーンパスポートの所持と提示は徹底され、屋外ではマスクなしで談笑し歩きタバコを吸う、ほんの少し面倒ではあるものの明確な規則を自分自身のために受け入れ、のびやかに溌剌と生きることを手に入れているようです。

———-ベネチア滞在中、日下部圭子(カフォスカリ短編映画祭アドバイザリーボード・メンバー、マコトヤ代表取締役)

 

 

塚本晋也監督『ヒルコ/妖怪ハンター』レストア&リマスター版
映画配給:マコトヤ
Blu-ray販売:松竹 Blu-ray発売:マコトヤ+海獣シアター