映画『Noise ノイズ』満席お立見!感動の初日舞台挨拶
10年前の秋葉原の事件をモチーフに現代日本を問う衝撃作。
松本優作初監督・初長編『Noise ノイズ』
初日舞台挨拶は、感極まり声をつまらせる監督に助け船を出すキャストと暖かく見守る観客。映画を通じて一体となった感動の瞬間。
[2019.3.3 マコトヤ発信]
3月1日(金)、松本優作初監督・初長編映画『Noise ノイズ』(配給:マコトヤ)がテアトル新宿で初日を迎えました。
座席券は午後には完売、通路にあふれた期待いっぱいの観客を前に、上映終了後の22:45過ぎ、初日舞台挨拶が始まりました。以下、初日舞台挨拶の様子(上映中イベントも含めて上映中イベント・レポートは映画公式サイトのEVENT頁に順次アップ予定)。
登壇者:篠崎こころ、安城うらら、鈴木宏侑・主演、松本優作・監督(司会進行兼)
この日、冒頭と締めと二度、感極まった松本は声をつまらせた。「こうやって公開できて嬉しいです」のまま次の言葉を出す事ができない松本に篠崎が「ハンカチをもってきました」、鈴木が「今日はお母さんはどちらに」と助け船を出すと、二階席から「ありがとうございました」とお母さんが観客に手を振り感謝を伝える。作り手側と観客が一緒になった暖かさで劇場が覆われました。
◎初日を迎えて
篠崎◼︎本日お越しいただきまして有難うございます。撮影から公開まで3年かかったので上映できたことが感慨深く思います。初日を迎えられたのも皆様のおかげだと思っております。上映続いていきますので応援よろしくお願いいたします。
安城◼︎撮影は3年前で、ロンドンとオランダにも一緒に行かせていただいて、ようやく日本で劇場公開できるっていう実感はあまりなくて。この舞台に立ち、みなさんのお顔を見て、今ようやく実感しました。
鈴木◼︎僕はスタッフも同時にやっていて撮影時や編集の松本監督の苦悩を知っていたので、やっとたくさんの人に見てもらえる映画になれて一安心しています。
松本◼︎この映画を撮影した時は3年前くらい。23歳くらいの時にこの映画を撮影しました。当時はこうやって劇場公開ちゃんとできるかわからない状況で、もう映画を完成させることだけで一杯一杯でした。うまく行かないこともたくさんあったのでこうやって公開できて嬉しいです。。(言葉詰まる)。。
◎役作りについて
篠崎◼︎特にしていません、脚本をいただいた時には大枠しか書いていなくて。撮影時に監督と二人でどうしようかを決めて台本を書き換えていたので(映画に映っているのは)素の22歳の時の私のまま。役作りは意識しませんでした。
安城◼︎最後に秋葉原の街に出るんです、どうしようもない環境を自分から作ってしまったことに対してやるせない気持ちとかある中で。秋葉原という街はすごくキラキラしてて、そこに勝手に向かってしまうようなそんな気持ちで最後は演じました。役作りはヤンキーで荒れた感じで、私はヤンキーっぽくないので。ヤンキーではないけどヤンキーぶってる人を想像しながら、監督からいただいた映画とかを参考にやりました。
鈴木◼︎きっかけは、松本さんがPVを撮影するということで撮影アシスタントとして行ったときに、映画を企画していてオーディションに来てくれと言われて行ったら僕一人、そこで松本さんと話しました。同じ神戸の出身だったり、母親のこととか共通点があって、松本さんを演じればいいのかなっていうのと同時に、モチーフになっている秋葉原の事件の犯人をどうやっていったらいいのか、あとは本などを参考にしました。
◎『Noise』に込めた思い
松本◼︎この映画を作ったきっかけが2008年に僕の友達が亡くなってしまって。。(言葉詰まる)。。無差別に人を殺すということと自分を殺すということと元は同じじゃないか。。(言葉詰まる)。。亡くなった友達にもこの映画見てもらいたいなって思いますし、映画を作るにあたっていろんな苦悩とか壁があったんですけど公開できてよかったなと思います。
松本優作が15歳で体感した二つの解釈不能な状況ー中学時代の親友の自殺と2008年6月8日の秋葉原無差別殺傷事件ーから作った、
人類史上最も凄惨な今を生きる世界の若者たちから圧倒的支持を獲得する同時代映画。
【STORY】 事件で母を亡くした少女は、強圧的な無職の父と暮らしながら地下アイドルのライブで歌う。アルバイトで暮らす青年は、母親が借りた闇金からの取立てに家を追われボイスレコーダーに収録した憤りを公衆電話を使って吐きだす。制服のまま少女は、仕事と家庭内介護に疲れた父の家から飛びだす。絶望の中に生きる若者たちと大人たちが見たものとは…。©「Noise」製作委員会
【SPEC】2018|日本|カラー|スコープ|DCP|3.0ch|115分|配給:マコトヤ |公式サイト https://noise-movie.com/
テアトル新宿にて絶賛上映中!
3/29(金)よりシネ・リーブル梅田、3/30(土)より名古屋シネマスコーレ、春 京都出町座、神戸元町映画館他順次