1/21発表:映画『貌斬り KAOKIRI』撮影終了!監督と主演のコメント!!

02.02.2015 · Posted in domestic, movies, news, tweet

映画『貌斬り KAOKIRI~戯曲『スタニスラフスキー探偵団』より~』
撮影終了!
細野辰興監督、主演キャストのコメント到着!!


[2015.1.21 マコトヤ発信]
映画「貌斬り KAOKIRI~戯曲『スタニスラフスキー探偵団』より~」(配給:マコトヤ)のモチーフとなる舞台『スタ ニスラフスキー探偵団』の公演と映画撮影が1月20日クランクアップしたのでお知らせします。
舞台『スタニスラフスキー探偵団』(演出:細野辰興主演:草野康太、山田キヌヲ、主催:STANISLAVSKY DETECTIVES & FELLOWS、2015年1月8日~12日、高円寺明石スタジオ)は、8公演中7公演が満席売止めの大盛況。映画撮影が進行する中での舞台公演という前代未聞のプロジェクトに、監督、役者、スタッフのみならず観客もただならぬ緊張感を漂わせた。そして13日~19日にかけて本プロジェクトの肝となる映画として完成させるために撮影が行われ、翌20日にクランクアップ。 映画パートには木下ほうか、佐藤みゆき、畑中葉子らが新たに加わった。御殿場での稽古合宿ふくめ約2ヶ月におぶ舞台おび映画撮影に臨んだ3人のコメントは下記の通り。

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細野辰興(舞台演出・「貌斬り KAOKIRI」監督)
自分で企画したとは云え、『演劇と映画の融合』とはトンデモナイことに手を出してしまったようです(笑)。演劇と映画のパラドクスに陥 ってはいないか?演劇脳と映画脳の違いがもたらすスリリングな撮影現場。方法論とテーマが草野康太、山田キヌヲちゃんら異色俳優陣の演技を刺激し翻弄していく快感。兎に角、今回ほど最後の最後まで一瞬たりとも気が許せない現場は初めてでした。それが映像 として圧縮される私の10本目となる劇場公開映画『『貌斬り KAOKIRI』の完成をお待ち下さい。

草野康太(映画:俳優 尾形蓮司役、舞台:映画監督 風間重兵衛役と風間演じる馳一生役)
細野さんが求めるテンションに持って行くためには稽古場に入ってからでは遅いと思ったので、自然と僕と山田キヌヲちゃんは稽古開始の1時間前から近くのコンビニの前で話してから稽古に入って、という毎日で大変でした。いざ本番を迎えると客席が暗くて集中でき るし、初日のお客様がよく笑っていただくことが多かったから、勇気をもいました。舞台をやることはあまりないんですけれど、『あ、本当に 毎回違うんだな』と自分でやりながら思っていました。作ったはずの役が舞台に立つとちょっとした変化で変わっていっちゃうから修正がきかないというか。稽古のときにはもっと考えながら、細野さんから声質を変えたとりいうアドバイスももらいましたが舞台にあがとどん どん考えることなく感じながらやれました。見てくださる方のほうがいろんな想像をしながら考えることができるものになったのではと思います。舞台だけだったら躊躇していたかもしれない、でも今回は舞台のあと映画になるというプロジェクトだったので、そういった企画だったからこそ望めた部分は強いですね。

山田キヌヲ(映画:女優 南千草役、舞台:プロデューサー蓋河久子役と蓋河を演じる女優 吉野薫役)
役者として映画でも舞台でもやることって変わらないと思うんですけれど、シナリオの解釈・・・映画の千草だったり舞台の蓋河の役の解釈が違うので。朝映画の撮影をして、そのあとマチネ、ソワレと舞台をやるときに、舞台の本番中に「あ、撮影のときはこうだったな」って反芻しながら舞台をやっていた回もありましたね。わたしは元々の『貌斬り』という台本の上に『スタニスラフスキー探偵団』という順番で役を構築していきました。舞台で演じていた蓋河は、細野さんは「俗物的な人間なんだ」って言ったんだけど、それだけではなくて可愛らしい面とか嫌な面だとか嫉妬心だとかいろんな面が描かれていて、一面的ではなくいろんな顔が見せられる脚本だったからやりがいがありました。息つく暇もない稽古スタイルというか、細野さんが何を言わないからOKなんだろうけれど、それに甘んじることなく常に発見を探し て行かなくちゃいけない作業がずっと続いていました。合宿も長かったし役者みんなストイックに役を重ねていったんじゃないかなと思います。2ヶ月毎日みんなと会っていてそれがなくなっちゃうのもすごく寂しいし、演じていた役が離れて行っちゃうもの少し切ないですね。

映画『貌斬り KAOKIRI~戯曲「スタニスラフスキー探偵団」より~』
[STORY] 破天荒だが天才的な役者・尾形蓮司の主演舞台「スタニスラフスキー探偵団」の千秋楽。突如役者が失踪した。そして出演するはずのWキャストのヒロイ ンも降りると言い出す。迫る公演時間。演出家はもう一人のヒロイン南千草、そして演出助手の清水に舞台にあがるよう指示し、混乱の中、舞台の幕が開く。ーー新作映画『貌斬り』のホン直しのため、監督、脚本家、プロデューサー、チーフ助監督、助監督見習い、映画評論家が集まった。今回の企画は40年前に起こった馳一生の顔斬り事件を基にしていた。「なぜ一生は事件を不問に伏したのか?」「なぜ一生は5年後、事件の黒幕の会社に入ったのか?」複数の謎を前に脚本作は難航、風間は十八番のロールプレイを復活させ、スタッフが登場人物になりきり、真相を解明しようということになった。舞台ではニューヨークのアクターズ・スタジオが取入れ、マリリン・モンロー自殺のきっかけと言われる、スタニスラフスキー・メソッドが始まうとしている。ーー舞台の進行とともに、演じる者の過去と現在が絡み合い、楽屋の現実と舞台の虚構が入乱れ、演技とリアルの境界線が曖昧になっていく。日本が世界に誇る美男俳優・長谷川一夫の「顔斬り事件」をモチーフにした禁断の本格ラブ&サスペンス・コメディは、無事、幕を降ろすことができのか?!
[CAST] 草野康太、山田キヌヲ、和田光沙、金子鈴幸、森川千有、森谷勇太、向山智成、南久松真奈、嶋崎靖、佐藤みき、畑中葉子、木下ほうか 他
[STAFF] 脚本・監督:細野辰興、撮影:道川昭如、録音:若林大介、美術:金勝浩一、舞台美術:照井旅詩、舞台照明:伊藤侑貴、音楽:籔中博章、製作:細野辰興・日下部圭子 杉山蔵人・オフィスキール、配給:マコトヤ
[OFFICIAL SITE]映画公式サイト:準備中、舞台公式サイト:http://statan.makotoyacoltd.jp/