塚本晋也最新作・Cocco主演『KOTOKO』第15回タリン・ブラック・ナイト映画祭最高映画表現者賞 授賞コメント到着!
塚本晋也最新作 Cocco初主演
KOTOKO
第15回タリン・ブラック・ナイト映画祭最高映画表現者賞 授賞コメント到着!
塚本晋也監督最新作・主演Cocco『KOTOKO』の、最高映画表現者賞受賞にいたるコメントが、第15回タリン・ブラック・ナイト映画祭より届いたのでお知らせします。
12月2日付通信でお知らせした通り、映画『KOTOKO』が、第15回タリン・ブラック・ナイト映画祭メインコンペ(ユーラシア・コン ペティション部門)で、最高映画表現者賞を受賞しました。メインコンペ唯一の日本映画が、カンヌ出品5作品、ベネチア出品3 作品、釜山やサン・セバスチャンでの受賞作品を含むレベルの高い全18作品中、既成の枠におさまらないとして審査員が特 別に賞を用意した経緯を知らせてもらった次第です。海外担当のゴールド・ビューに届いたメールの一部抜粋と日本語訳です。 ↓
第15回タリン・ブラック・ナイト国際映画祭メインコンペ部門(ユーラシア部門)審査員は、映画『KOTOKO』を作りだした塚本晋 也とCoccoに「最高映画表現者賞」を授与した。人間の精神や潜在意識の凄まじさを描いた、力強くかつ物議をかもす作品で ある。
■本映画祭のアジア作品プログラマーのステン-クリスチャン・サルヴェールのコメント 受賞作品『KOTOKO』のような傑出し賛否両論をよぶ作品を上映できたことは、本映画祭にとっても誇りであり、日本映画が北 東欧圏で可能性があることを示す良い機会でもあった。今後も塚本作品をサポートし続け、エキサイティングな映画を上映し ていくことを楽しみにしている。
■審査員、ヤニタ・ウィルソン&セルゲイ・ロズニスタのコメント(Jウィルソン:アイルランドの女性監督、短編最新作は米アカデ ミー賞ノミネート/Sロズニスタ:ウクライナのドキュメンタリー監督、2010年カンヌ映画祭出品『My Joy』等) 従来であれば「最優秀撮影賞」のカテゴリーで審査されるが、塚本とCoccoの強烈な“映画的言語を駆使しての卓越した表 現”と、物理的に不可能な画を映しだした撮影技術とを統合する、すなわち物理的に感情を描きだすという、誰もやったことが ない誰も見たことがない作品ゆえの受賞となった。
現地時間11月30日のクロージングセレモニーでは、現地に行っていない本作関係者に替わってユニ・ジャパンの前田氏が登 壇し、記念として授与される青銅狼像(ブロンズウルフ)を、受けとった。
『鉄男』『六月の蛇』の塚本晋也が、稀代な表現者 Coccoと出会うことによって生まれた作品。 一生懸命に生きようともがくひとりの女性を描いた人間ドラマ。 テアトル新宿、シネ・リーブル梅田、名古屋シネマスコーレ他全国で、2012年春公開。