金子正次主演・脚本『竜二 Ryuji』2012年2月11日(土) – 2月17日(金) キネカ大森にて上映決定! 東日本大震災で疎開させていた35ミリプリントをニューヨークから呼び戻しての上映。「ヤクザもんは永遠に不滅です」
ヤクザもんは永遠に不滅です
異色のヤクザ映画にしてヤクザ映画の名作、金子正次主演・脚本『竜二 Ryuji』(配給:マコトヤ)が、来年2月11 日(土)より17日(金)まで、キネカ大森にて、35ミリプリント上映されることが決定しました。 同館名画座企画<伝説のアウトロー脚本家・金子正次特集>として上映、併映は『チ・ン・ピ・ラ』。
本作は、本年3月9日から19日までニューヨークのジャパン・ソサエティで開催された<極道者シリーズ:最も手強 い男たち>の一作として世界初上映されました。会期中に東日本大震災が発生。その影響を考慮し、貴重な上 映素材である35ミリプリントをニューヨークに預けていましたが、本上映のために急遽日本に呼び戻したプリントを 使っての上映となります。
『竜二』は、昭和58年たった一本の映画に出演して伝説となった金子正次の遺作。 三東会の花城竜二(金子正 次)といえば、新宿界隈ではちょっと名の 知れたヤクザだった。闇のルーレット場をア パートの一室に開き舎弟二 人に仕切らせ、ヤクザ稼業は順調だった。しかしある日、妻まり子(永島映子)と幼い娘 のために堅気の世界に入る こと決心し、酒屋で働き始める。平凡で質素な家族との生活に最初は心の安らぎを覚 えた竜二だったが・・・。温 かくホロ苦い人間ドラマであり、 派手な暴力描写が登場しない異色のヤクザ映画。金子正次主演・脚本の自主 制作。金子は本作完成直後にガンで急逝。 監督・川島透|脚本・鈴木明夫(金子のペンネーム)|出演・金子正次永島暎子北公次 1983年|92分|カラー|35mm|©1983 momo.k(著作権保有者によりコピーライト表記変更) 配給:マコトヤ
『竜二』は1970年代に作られた『仁義なき戦い』『仁義の墓場』以来の数少ない偉大なやくざ映画である。(深作 欣二、クリス・D著 Outlaw Masters of Japanese Film)