映画『KOTOKO』第12回東京フィルメックスで日本お披露目&舞台挨拶! – Cocco「来てくれてありがとう」 – 塚本晋也「Coccoは天才」
塚本晋也監督最新作・Cocco初主演映画『KOTOKO』(配給:マコトヤ)が、本11月26日(土)15:40より、有楽町朝 日ホールにて、第12回東京フィルメックスの特別招待作品として正式上映され、Coccoと塚本晋也が舞台挨拶が 行なわれました。 ベネチア国際映画祭で、オリゾンティ部門最高賞(グランプリ)と協賛企画シルバーマウス大賞の二冠を獲得後も、ト ロント、釜山、シッチェス、モントリオール、オスロ、エストニア等世界各地の映画祭で絶賛されている本作。その凱旋 上映とも言える今回の日本お披露目のチケットは、11/3発売当日朝に完売、11/26当日券のキャンセル待ちも出 たという盛況、満席での舞台挨拶となりました。様子は下記(敬称略)。
Coccoと映画を作ることが長年の夢だったという塚本晋也は「夢がかなって非常に嬉しい」と、Coccoは「…Coccoで す」と始まりました。
Coccoは、歌手と俳優との違いについて「コンサートは1から10まで生ですが、映画は収録。その違いはとても大きい です。ライブの時は 99%を歌うことだけに集中して、残りの1%はサービスやコミュニケーションで成立する。けれど (今回の)映画は、ホームビデオで二人だけで撮ろうと思ってはじめたけれど、いろんな人を巻き込んで手伝ってもらっ て、作ったり、段取ったり、準備したり、撮影が円滑に進む ようにするために99%の力を使って、実際にお芝居では1% を使いました。でも、その貴重な1%の時間は、とても自由な時でした」。 続けて「ライブも映画も、見届けてもらって作品が成立すると思っています。今日は来てくれてありがとうございます」。
塚本は、Coccoについて「天才」。「天才なのはずっと前から気づいていたのですが、女優Coccoさんは天 才です。Coccoさんなのか映画のなかのKOTOKOなのか分からない、本当にそこに存在しているように映るだろうと いうのは想像していたのです。(Coccoさんのお芝居は)一度撮りのがしたら二度はないという生々しいものがくるの だろうと思っていたのですが、実際には必要な時に二度三度とテイクをやってくれた、女優としてとても確かだし素晴 らしい」。と絶賛。 さらに「女優としてだけでなく多くの力を注いでくださった、映画にその特別なことがはっきり映っていると思います」。
舞台挨拶終盤で、塚本晋也監督から花束が贈られたCoccoは「お花がいい匂いです。みんなで力を合わせて頑張り ました。でも、頑張ったからといって誰でもオリンピックに出られるわけじゃないです。あとは皆さんに観ていただきたい です」とアピールした。
『鉄男』『六月の蛇』の塚本晋也が、稀代な表現者 Coccoと出会うことによって生まれた作品。 一生懸命に生きようともがくひとりの女性を描いた人間ドラマ。 テアトル新宿、シネ・リーブル梅田、名古屋シネマスコーレ他全国で、2012年春公開。配給:マコトヤ。